リンパ浮腫と上手に付き合っていくためには、まずはリンパ浮腫をきちんと知ることが大切です。そして、ご自身でできることを少しずつ増やしていきましょう。

リンパとは

リンパ系はリンパ組織とリンパ管系から構成されています。

リンパ組織とは、リンパ球などの免疫細胞に富む組織のことをいいます。免疫細胞の産生や成熟、赤血球の破壊、病原菌に対して速やかに反応する免疫応答の働きなどを行っています。 リンパ組織内の貪食細胞が異物などの処理をして体を守ってくれています。免疫機能には無くてはならない役割を果たしているのです。

リンパ管系とは、人の身体で血液などの体液を運搬する血管と同じく、全身を駆け巡っています。全身を巡るリンパ管は、リンパ液の輸送や身体の中で使われて不要になった物質(タンパク質や水分)を回収しています。 リンパ管の中には弁があり、逆流を防いで一定のリズムでリンパ液を運んでいます。筋肉や関節の動き、呼吸運動や腹式呼吸、医療徒手リンパドレナージによっても、リンパ管の動きは促されます。 また、リンパ管の要所にはリンパ節という小さなふくらみがあり、リンパ球などを作っています。細菌やウイルスが身体に侵入した際、殺菌や無効化する免疫反応機構として働いています。

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リンパ浮腫について

リンパ浮腫とは、リンパ液の流れが滞り、細胞間隙(細胞のすきま)にタンパク質や水分がうっ滞した状態のことをいいます。リンパ浮腫は主に2つに分けられます。

  1. 原発性(一次性):原因は、リンパ節やリンパ管の発育不全や圧迫、狭窄、閉塞など。
  2. 続発性(二次性):原因は、乳がん・子宮がん・前立腺がんなどの外科的療法や放射線療法の後遺症、静脈疾患、長期に渡る寝たきり状態、脳神経障害による廃用性浮腫など。

むくみは術後すぐに生じてくる場合もあれば、5年や10年経過してから発症する場合もあります。症状はゆっくりと進行しますが、長期にわたり適切な治療を受けない状態で放置したり、頻繁に炎症を繰り返すと象皮症にまで進む場合もあります。このため、むくみを感じたらできるだけ早い段階に専門医や主治医より適切な診断を受け、治療を始めることが大切です。

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症状

症状としては、細胞間隙のリンパ液が滞るため、四肢(腕や足)や体幹(胴体)がむくみ、重圧感、緊満痛、だるさ、疲れやすさなどを感じることがあります。

さらに、免疫力が低下しやすいために過度の身体疲労や皮膚の創傷などにより、赤い斑点や痛み、発熱を伴う蜂窩織炎(ほうかしきえん)(「リンパ浮腫の治療とケア」より)などの炎症を起こしやすくなります。

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参考文献

「暮らしのなかのリンパ浮腫ケア 上巻 腕のケア実践ガイド」DVD付
著 佐藤佳代子(学校法人後藤学園附属リンパ浮腫研究所 所長)

出版社 青海社 定価3990円(本体3800円)
「暮らしのなかのリンパ浮腫ケア 下巻 脚のケア実践ガイド」DVD付
著 佐藤佳代子(学校法人後藤学園附属リンパ浮腫研究所 所長)

出版社 青海社 定価3990円(本体3800円)

日々の暮らしのなかで適切に
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解剖生理をはじめ、
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リンパ浮腫治療のセルフケアリンパ浮腫治療のセルフケア
文光堂 価格:3,990円(治療室にて3,500円で販売)2006年8月
真泉会第一病院名誉院長 加藤逸夫 監修
佐藤佳代子 著

ご自宅でのセルフケアのしかた、炎症時の対応法など毎日の生活に役立つ内容が 書かれています。リンパ管のしくみやはたらき、リンパ浮腫の症状についても、 わかりやすく解説されています。

リンパ浮腫の治療とケアリンパ浮腫の治療とケア
医学書院 価格:3,360円  2005年5月
佐藤佳代子 編集
小川佳宏 佐藤佳代子 執筆

佐藤室長初の全編編集。リンパ浮腫とはどういうものか。フェルディ式複合的 理学療法の4本柱「スキンケア」「医療徒手リンパドレナージ療法」「圧迫療法」 「排液を促す運動法(圧迫下)」について細かく書かれています。

 

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